MRC-5細胞


MRC-5 細胞
 MRC-5 細胞は、ヒトの14週男性胎児肺からえられた細胞で、WI-38細胞と類似した性格を持つ細胞をとして樹立されました(Jacobsら、1970)[1]。ウィルスワクチンを生産するのが目的のため、充分に細胞の正常性が調べられました。その染色体は正常二倍体(2n=46)で男性型(XY 型)で、分裂停止に至るまでの分裂回数は48 回でした。
 MRCの由来は、細胞の樹立が行われた英国の Medical Research Council の頭文字に由来します。英国では、細胞老化研究にも使われています。
 MRC-9 細胞は、ヒトの15 週女性胎児肺からトリプシン法でえられた線維芽細胞です(Jacobsら、1979)[2]。MRC-9 細胞はワクチンやインターフェロン産生のため細胞の正常性が確かめられています。その染色体は正常二倍体(2n=46)で、女性型(XX 型)を持っています。分裂停止に至る分裂回数は44 回でした。


<文献>
  1. Jacobs, J.P., Jones, C.M. and Baille, J.P. (1970) Characteristics of a human diploid cell designated MRC-5. Nature, 227, 168-170.
  2. Jacobs, J.P., Garrett, A.J. and Merton, R. (1979) Characteristics of a serially propagated human diploid cell designated MRC-9. J. Biol. Standard., 7, 113-122.


<近藤 昊>